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「マビノギ」開発陣へのインタビューを掲載

 2011.06.25

 4gamerゲームによりますと。

 2011年6月23日,ネクソンはサービス中のMMORPG「マビノギ」にて“ジェネレーション14シーズン3”(G14S3)のアップデートを行った(関連記事)。
 先日のオフラインイベントでは,G14S3以外にも,G14S4や次期大規模アップデートとなるG15の情報も公開されたが,今回,韓国から来日したマビノギ開発チームにインタビューを行い,もう少し詳しい話を聞いてみたので,その内容をお届けしよう。
 シェイクスピアを題材としたチャプター4という大きな枠組みの中で,今回のアップデートがどういった意味を持つのか。また,今後はどのような展開が行われるのかに注目してほしい。なお,今回インタビューを行ったのは以下の5名だ。

  • チョ・ドンヒョン氏ライブ3室  室長
  • キム・ヨン氏ライブ3室 マビノギライブ3チーム チーム長
  • パク・サンヒョク氏ライブ3室 マビノギライブ3チーム 企画パート
  • ソン・ジュンヒョップ氏ライブ3室 マビノギライブ3チーム 企画パート
  • 平原亮太氏ネクソン ゲーム運用チーム


G14シーズン3では初心者向けのコンテンツが追加


4Gamer:
 日本でのサービス開始から6周年,おめでとうございます。長くサービスが続いていますが,先日行われたオフラインイベントの盛況ぶりを見ると,多くのユーザーに愛されているタイトルなんだなと実感しました。

チェ・ドンヒョン氏
チェ・ドンヒョン氏:
 ありがとうございます。私は,日本のオフラインイベントに今年初めて参加したのですが,ユーザーの皆様が持つマビノギに対する情熱を肌で感じることができました。今後もユーザーの皆様に愛されるタイトルであり続けるよう,開発に力を入れようと改めて思いました。

4Gamer:
 前回マビノギのインタビューでお話しいただいたムン・ソンジュン氏は,かなりのマビノギオタクだとお聞きしました。今回初めてお話をさせていただく方もいらっしゃるのですが,皆さんのマビノギ開発歴は長いのでしょうか。

キム・ヨン氏:
 ムンは韓国版のアップデートで忙しく来日できませんでした。ムンのマビノギ暦は長いですが,今回来日したのは,メイプルストーリーやルニア戦記など,ネクソンの別タイトルを経験してからマビノギの開発に着手した者が多いですね。そのため,ムンほど長くマビノギには関わってはいませんが,別タイトルに触れていることで,マビノギに新しい風を呼び込めるのかなと思っています。

4Gamer:
 なるほど。ほかのタイトルの良い部分をマビノギに取り入れることもできそうですね。それではG14シーズン3のお話から伺います。このインタビュー記事が掲載される頃には,すでに実装されているとは思いますが(※インタビューは6月20日に行った)。

チェ・ドンヒョン氏:
 G14「ロミオとジュリエット」は,チャプター4でいうと2番目になる大型アップデートです。シーズン1ではメインストリームのほかにも多岐に渡る機能を追加し,シーズン2では浪漫農場というコンテンツを追加してきました。そして今回のシーズン3では「ゴルバン」と題した新しいストーリーが開始されます。
 「ゴルバン」はシェイクスピアの原作にはない物語です。しかし,マビノギでは「ゴルバン」をシェイクスピアの未発表作品という設定にして,ゲーム中に登場させることにしました。紙人形のゴルバンやアシュリンといった登場人物が物語にどう関わってくるのか,ユーザーの皆様にはその辺りを楽しんでいただきたいですね。

ゴルバン
アシュリン

4Gamer:
 今回のゴルバンは,メインストリームとは別の,ショートストーリークエストと考えてよいのでしょうか。

チェ・ドンヒョン氏:
 メインストリームとは別の外伝的クエストですが,今までと同じように対立構図を主題にしている点は変わりません。具体的な内容は実際にプレイして確認してみてください。
 それと,演劇ミッションに新しく「神々の看守」というものが導入されます。初級/中級/高級/ハードと4段階の難易度があり,メインストリームでも登場した“ブラン”と対決できるようになっています。
 システム面ですと,「将来希望システム」というものも導入されます。

4Gamer:
 将来希望といいますと,以前同じ名称のものがありましたよね?

チェ・ドンヒョン氏:
 ええ,そちらを初心者向けにアレンジして再実装する形ですね。正直に申しますと、前回の将来希望システムはキャラクター育成の自由度が狭くなってしまうとの意見が多かったのです。今回はそういった失敗を踏まえての実装ですので、格段に使いやすくなっていると思います。


4Gamer:
 将来希望システムは、初心者の方だけに向けたコンテンツになっているのでしょうか。

チェ・ドンヒョン氏:
 累積レベル100以下のキャラクターだけを対象としています。マビノギは歴史が長く,高レベルのプレイヤーが多いタイトルなんですね。そこに新規プレイヤーが入ってきても,戸惑ってしまうことが多い。コンテンツ量も膨大ですので,新規プレイヤーがある程度育つまではシステム的にフォローしていこうという意図で導入しました。初めてであってもマビノギというゲームを理解していただけるよう,ムービーも用意しています。

4Gamer:
 新規を助ける環境整備,という意図は理解できますが,実際のところ,累積レベルの差が激しすぎて,今から始めるのは厳しいようにも思います。開発チームとしては,やはり新規加入しにくい環境があることは認識されているのでしょうか。

チェ・ドンヒョン氏:
 はい,新規プレイヤー向けの対策は韓国のほうでも問題視されています。これからマビノギに興味を持ってくださる方は,「ゲームを始めて何をすればいいのか」ということを将来希望システムで確認して,少しずつ慣れ親しんでいただければ幸いです。

4Gamer:
 せっかくこれだけのコンテンツが揃っているのですから,新規プレイヤーの方々にもぜひ遊んでらいたいですしね。既存のプレイヤーからしても,新規が増えてゲーム内が活性化するというメリットは大きいでしょう。
 新規加入者対策の話は,チャプター4開始当初からありましたが,実際に新規プレイヤー数は増えているのでしょうか。

キム・ヨン氏
キム・ヨン氏:
 韓国では確実に増えていますね。要因としては,メインストリームの難易度を以前より下げて、ソロでもクリアできるようにしたことが挙げられるのではないでしょうか。

チェ・ドンヒョン氏:
 完全に初心者向けのコンテンツが実装されるのは,このシーズン3が初めてとなりますので,これからも新規加入のプレイヤー数は増えるのではないでしょうか。今後も初心者向けコンテンツは増やしていきたいと考えています。

平原亮太氏:
 日本でもチャプター4からプロモーションを積極的に行っているので,新規プレイヤーは増えていますよ。今回の初心者向け将来希望システムでも,増加するのではないでしょうか。ただ,定着率はまだ課題がありますので,古参の方々はもちろん大事にしつつ,新規の方々にもプレイしやすい環境を整えていき,両者が交流できるような環境を作りたいですね。

4Gamer:
 個人的な意見なのですが,これから始めるユーザーにはサラブレットくらいはプレゼントしてもいいのではないでしょうか。現在も期間限定のサラブレットを使えますが,今のマビノギは世界が広すぎて,厳しそうだなと感じます。

チェ・ドンヒョン氏:
 実は,現在初心者専用ペットを考案中です。マビノギのプロジェクトでは,新しく加入した開発メンバーにマビノギを1からプレイしてもらって,プレイレポートを提出させるようにしています。その中でもやはり,初心者用ペットが必要という意見が出ていまして。

4Gamer:
 なるほど,すでに対策を練られているのですね。せっかくですので,これから始める方は,どういった流れでプレイするのがオススメかをお聞かせください。

チェ・ドンヒョン氏:
 オススメは……コンテンツが膨大だから悩みますね。うーん,今回の将来希望システムを活用してレベルを上げながら,ぜひギルドに加入してもらいたいです。やはり,同じゲームをプレイする仲間がいると楽しいですから。
 そのあとは,メインストリームにチャレンジしてほしいです。最近のメインストリームは難易度も低いので,まずはチャプター4から始めてもらい,そのあとにやり応えのあるチャプター1からのメインストリームを,ギルドの仲間に手伝ってもらいながらプレイするのはいかがでしょう。

4Gamer:
 チャプター3以前のメインストリームは難しかったですよね。当時,かなり苦労した覚えがありますよ。

チェ・ドンヒョン氏:
 日本ではソロでプレイする方が多く,その難度の高さも問題視してはいるのですが……。やり応えがあり,仲間と協力して進めるようなコンテンツも必要でしょうし悩むところです。

平原亮太氏
4Gamer:
 日本の運営チームとしては,初心者向けのオススメコンテンツはありますか。

平原亮太氏:
 マビノギのシステムや世界観を楽しんでもらうために,まずは農場のようにソロでプレイできるコンテンツを楽しんでもらって,その間にほかのユーザーと交流を持っていただけるのがいいでしょうか。
 イベントもオススメですね。どんなコンテンツも,1人より大勢のほうが楽しいですから。



G14S4には次期大型アップデートG15への伏線が


4Gamer:
 次のアップデートとなるG14S4についてお聞きします。まず,日本での実装時期はいつ頃になるでしょうか。

キム・ヨン氏:
 7月後半頃になるかと思います。通常,本作では3か月間隔でアップデートを行っていますが,今回は夏休みシーズンに合わせ前倒しで導入したいですね。

4Gamer:
 オフラインイベントで概要は発表されましたが,今一度シーズン4の見どころなどを教えてください。

チェ・ドンヒョン氏:
 新規地域「カブ港」が追加されます。このカブ港はダンバートンの東に位置する港町で,G15へ繋がる重要な位置づけの場所となります。船でG15の舞台となる地域へ移動できるだけでなく,後に実装予定の「交易」というシステムにも関わってきます。
 システム面では「収集日記」が追加されます。これは簡単に言うと,釣り上げた魚の収集や料理,調教した動物などをコレクションできるシステムです。

4Gamer:
 コレクションするだけでも楽しめるとは思いますが,集めていくと何らかの報酬が得られるのですよね。オフラインイベントでは,収集日記の報酬に“生活武器”というものがあると書いてありましたが,そちらはどういったものなのでしょう。

チェ・ドンヒョン氏:
 よく見ていますね(笑)。

パク・サンヒョク氏
パク・サンヒョク氏:
 生活武器は日本にも同じものが入るかどうかは分かりませんので,韓国の例でお答えします。例えば釣りでいうと,ある程度コレクションが進むと報酬で特別な釣竿が入手できます。そして,最初は魚を全種類コレクションし,次に質の高い魚を集めて,条件を満たしていくと,最初に入手した釣竿が強化されていくのです。料理でしたら,釣竿ではなくて料理道具ということになります。

4Gamer:
 最終的には,特殊な効果がある最強の釣竿になるのでしょうか。

パク・サンヒョク氏:
 それは入手してのお楽しみということで(笑)。グラフィックスは少し変わっていて,性能も普通の釣竿よりは確実に高いですよ。


4Gamer:
 シーズン4ではほかにも,ストーリークエストが追加されるというお話でしたが。

アスコン
チェ・ドンヒョン氏:
 はい。カブ港にはランドマークとして灯台が存在しています。そこの灯台守として「アスコン」というNPCが登場するのですが,そのアスコンの人生物語がストーリークエストになります。悲哀に満ちたアスコンの人生を追体験できるだけでなく,G15の舞台である「ベルバスト島」へつながる物語にもなってるのもポイントですね。

4Gamer:
 ということは,シーズン4のストーリークエストは,G15への複線ということになるのですか?

チェ・ドンヒョン氏:
 そうです。元々アスコンは,幼き頃に海賊に捕まり60年間行方不明になっていた人物なんです。そんな彼がどうして灯台守になったのか,そのあたりをカットシーンで表現していますのでお楽しみください。

4Gamer:
 クエストのボリュームは,どの程度になるのでしょう。

チェ・ドンヒョン氏:
 メインストリームほどのボリュームはありませんが,十分に楽しめるレベルだと思います。基本的なクエスト数は少ないのですが,演劇ミッションのように狭い空間で行われず,エリン全土を対象とした冒険となりますので。

ソン・ジュンヒョップ氏
ソン・ジュンヒョップ氏:
 灯台に関しては,ハンディクラフトを使って修理し,アスコンと共に灯台を守っていくという楽しみもあります。

4Gamer:
 守るというと,灯台がモンスターに攻められたり?

チェ・ドンヒョン氏:
 いえ,壊れた灯台を修理するというものです。また,灯台には夜になると灯光で人々の安全を守るという使命もあります。プレイヤーは個人のランタンを使って,灯台から町に光を提供することも可能です。

キム・ヨン氏:
 夜景が美しいので,ぜひ体験してもらいたいですね。


G15「ベルバストの商人」では新たに貿易システムが追加


4Gamer:
 それでは,韓国でもまだ実装されていないG15について,詳しく聞いていこうと思います。
 オフラインイベントで発表された情報によると,G15はシェイクスピアの「ベニスの商人」を盛り込んだお話になるのですよね?

チェ・ドンヒョン氏:
 そのことなのですが……ベニスの商人を扱うことは間違いないのですが,実はベニスの商人という名前で登場はしません。

4Gamer:
 え,どういうことでしょう?

チェ・ドンヒョン氏:
 G15の舞台に合わせて,「ベルバストの商人」という名前のストーリーになる予定なんです。以前の「ハムレット」や「ロミオとジュリエット」は,マビノギ的な解釈で脚色してはいるものの,基本的には原作に忠実にストーリーを展開しました。しかし今回は,マビノギらしいファンタジーライフが楽しめるような要素を盛り込んでいこうと考えて,ベニスの商人をもとにオリジナルの物語を展開することにしました。

G15の舞台となるベルバスト島

4Gamer:
 オリジナル展開というと,どういった話になるのでしょうか。

チェ・ドンヒョン氏:
 マビノギらしく,神々を登場させた壮大な物語になる予定ですよ。

G15のヒロイン「ポーシャ」
4Gamer:
 それだけ聞くと,ベニスの商人からだいぶ離れたものに感じるのですが……。とはいえ,登場人物などはベニスの商人から持ってきたりしているのですよね? オフラインイベントで名前の出た「ポーシャ」もその1人でしょうし。

チェ・ドンヒョン氏:
 そうですね。登場人物やキーワードとなる「貿易」はそのまま活用しています。特に貿易というキーワードからは強烈なインスピレーションを得まして,その要素でゲーム性のある新規コンテンツを作ろうと考えました。

4Gamer:
 それが「貿易システム」というわけですね。

チェ・ドンヒョン氏:
 はい。貿易は既存エリアにある8つの街や,G15で実装されるベルバストの街の間を行き来して,相場を確認しながら商品を取引きし,利益を得ていくというものです。当然,相場は変動しますので,いかにして儲けられるかはプレイヤーの手腕にかかってきます。戦闘をすることも少ないので,初心者でも充分に楽しめるはずですよ。

4Gamer:
 貿易関連のスキルなどはあるのでしょうか。

チェ・ドンヒョン氏:
 今回はありません。アビリティポイントを消費するスキルを導入してしまうと,どうしても古くからプレイされているユーザーの皆様のほうが有利になってしまいますから。
 ちなみに,交易には専用の乗り物があるのですが,交易を続けて経歴を積み上げていくとどんどん新しいものを買えるようになります。最終的には象を買えるのですが,その辺りが成長する楽しみといえるでしょう。ちなみに,象は上に乗れますが,移動速度は遅いです(笑)。


4Gamer:
 貿易ペットを連れたプレイヤーが街に溢れることをイメージすると,まさに貿易の街といった感じになりそうですね。
 そういえば,貿易システムは戦闘をせずとも経験値が得られるのですよね?

チェ・ドンヒョン氏:
 貿易中に略奪者なども出てくるので,完全に戦闘をしないというわけではないのですが,貿易だけでも経験値は入手できます。

4Gamer:
 戦闘をせずに経験値を入手できるというと,アルバイトを思い出すのですが,アルバイトの経験値は微々たるものでした。交易で得られる経験値はどのくらいになるのでしょうか。

チェ・ドンヒョン氏:
 まだ未定ではありますが,気を使わなければならない部分ですね。まず韓国のほうで実装しますので,そちらの評価により調整します。貿易の仕様自体も韓国と日本で異なる可能性もありますので,現時点は細かい部分までは言いにくいですね。

4Gamer:
 マビノギというと,さまざまなコンテンツがあり,ゲーム内での遊び方は人それぞれなんですよね。個人的には,この貿易システムで,戦闘そっちのけで貿易だけしかしない,というユーザーが現れないかと期待しています。戦闘に特化している人なら,転生してすぐレベル50とかになれますよね? 貿易だけで経験値がもらえるのなら,極めればそのぐらいのレベルまで上げられるようなシステムだと夢が広がりますね。

チェ・ドンヒョン氏:
 そのあたりのバランスについては,検討してみます。

4Gamer:
 戦闘ということでふと思ったのですが,G15で登場する新エリア「ベルバスト島」には,新しいモンスターやダンジョンも登場するのでしょうか。

チェ・ドンヒョン氏:
 オフラインイベントで公開したもの以外は,まだ作業が終わっていないので,モンスターは鋭意制作中です。それと,モンスターとは違いますが,ベルバストの街の中には,魔族のNPCがいます。魔族というと悪いイメージがあると思いますが,このNPCは魔族としての呪縛から解き放たれた存在で,貿易でも重要な役割を持つことになるでしょう。
 新ダンジョンについては,今回のテーマは貿易がメインとなりますので,今のところ考えていません。

4Gamer:
 なるほど。ところで,G15はマビノギオリジナルの物語が展開されるといっても,やはりベースにあるのはシェイクスピアの作品なんですよね。ずっと気になっていたのですが,なぜマビノギでシェイクスピアにこだわるのですか?

チェ・ドンヒョン氏:
 やはり,そういう疑問はありますよね。その点をここで説明しますと,まず文学作品とエンターテインメントを融合させて面白ものを作りたい,というのが前提にあります。そしてシェイクスピアを選んだ理由は,彼は生涯で7年間行方不明になっていた時期があるのですが,その間に未発表作品を書いたのではないか,という架空の設定を加えやすかった点が大きいです。

4Gamer:
 その架空の設定ということで,G14S3のゴルバンも生まれたのですね。

チェ・ドンヒョン氏:
 そうです。G15で扱うベニスの商人にしても,原作に固執せずにエンターテインメント性を重要視したものになりますよ。

4Gamer:
 マビノギを古くからプレイしている人の場合,チャプター1に登場した三戦士達が活躍する話なども期待しているのではないかと思うのですが,そのあたりはどうお考えですか?

チェ・ドンヒョン氏:
 韓国でも三戦士は人気があって,「ルエリはどうなったの?」などとよく聞かれます。ですので,すぐにというわけではありませんが,これからは過去のチャプターの話も絡めたストーリーを考えていきたいですね。新規ユーザーと既存ユーザー,どちらも楽しめるものが理想だとは思います。

4Gamer:
 そちらも楽しみにしております。
 ところで,G15の導入時期はいつ頃になりますか? まだ韓国でも実装されていないものを聞くのも気が早いのかもしれませんが。

キム・ヨン氏:
 韓国では7月,日本では9月頃になると思いますよ。

4Gamer:
 日本でも9月に実装されるのですか。もっと時間が掛かると思っていたのですが,早いですね。
 それでは最後に、新しいアップデートを楽しみにしている日本のマビノギプレイヤーに向けてメッセージをお願いします。

ソン・ジュンヒョップ氏:
 オフラインイベントでは,日本のプレイヤーの皆様があまりにゲーム内の情報に詳しいので,本当に驚きました。これから夏にかけてアップデートの間隔を短くし,新しい要素をどんどん追加していきますので,これからもマビノギを楽しんでいただければと思います。

チェ・ドンヒョン氏:
 今まで長い間マビノギを愛してくださって,本当にありがとうございます。進化するマビノギを,ユーザーの皆様と一緒に作っていこうと思いますので,今後ともよろしくお願い致します。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

G15のNPCイラスト


 ストーリークエストと新規機能が追加されるG14S3とS4は,マビノギの正統進化ともいえるアップデートになりそうだ。まずは実装されたばかりのS3でゴルバンのストーリーを進めつつ,G15の複線になるという7月のS4を待つとしよう。
 G15に関しては,概要のみの話であったが,貿易という新たなコンテンツは興味深い。ストーリーもマビノギオリジナルのアレンジを加えたベニスの商人ということで,どういったものが飛び出してくるのか楽しみである。

 現役のプレイヤーであれば,新規のアップデート内容だけでなく,データの巻き戻りやアカウントハック被害といったネガティブな問題も気になるところだろう。今のところ,オフラインイベントで発表されたとおり,7月にサーバー機器の交換が行われ,セキュリティ向上の施策として,ゲーム内2次パスワードの導入も予定されている。
 それらによって,どれほどの効果が得られるのかは分からないが,ネクソン側も問題意識は持っている様子。ゲーム内容のアップデートはもちろんのこと,運営の対応にも期待したいところだ。

info-rmt編集いたしました

日付:2011/06/25  転載:http://www.info-rmt.jp  アクセス回数:1719


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