2011.06.27
GPARAゲームによりますと。
2011年6月4日(土)に開催されたオフラインイベント「テイルズウィーバー オフライン感謝祭2011」において、ネクソンの運営する人気MMORPG『テイルズウィーバー』の次期アップデート情報が発表された。
同アップデートでは、新たなエリア「サンスルリア」の実装をはじめ、新フィールド、新ダンジョンなどが登場することも明らかとなっている。
今回は、7月末に実装が決まった同アップデートについて、さらに詳しい話を『テイルズウィーバー』の開発に携わる主要スタッフたちから伺ってきた。インタビューに答えていただいたのは、NEXTORIC 開発本部 開発1室 テイルズウィーバーチームより、開発チーム長のシム・キフン氏、開発1パート長のイ・スンボ氏、開発2パート長のヨ・サンウ氏の3名だ。
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▲今回のインタビューに登壇していただいたEXTORIC 開発本部 開発1室 テイルズウィーバーチームの3名。左から、イ・スンボ氏、シム・キフン氏、ヨ・サンウ氏 |
なお、次期アップデートの概要については、
「テイルズウィーバー オフライン感謝祭2011」のイベントレポート記事で詳しく紹介しているので、そちらを参照してほしい。
※画面写真をクリックすると、拡大したものを見ることができます
UPD実装の経緯から、「気球」「時の寺院」など気になる部分まで |
――まずは、今回のアップデートを行うことになった経緯から説明いただけますか。★シム・キフン氏(以下、シム氏):
「サンスルリア」を実装することになったきっかけは、以前ワールドマップを実装した際に、「空いているエリアをはやく実装してほしい」という要望がプレイヤーからたくさん寄せられたためです。
なぜサンスルリア地方から実装することになったかについては、昨年のアップデートで登場したキャラクタ「イサック」に、このサンスルリアにまつわる背景設定が行われていたため、その延長線、といったところでしょうか。
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▲サンスルリアはワールドマップで見ると右端に当たる。まだ実装されていない「必滅の地」は、人が住めないほど荒れ果てた大地であるため、実装が難しいとのこと |
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▲イサック(左)の妻は、サンスルリアの第3女王である「メルゼベド」(右)という設定。サンスルリアにまつわる設定も事前に作られていたという |
――次期アップデートで登場予定の新アイテム「気球」についてお聞きします。このアイテムを使えば“上空”のマップに行けるそうですが、この上空マップはいったいどのような意図で作られたものですか?★ヨ・サンウ氏(以下、ヨ氏):
まだ詳細については決められていないのですが、“空に関連した”イベントや、モンスターとの戦闘、ミニゲームなどのコンテンツが用意できればと考えています。実装時点で上空マップに行くことは可能ですが、ひとまずは何も用意されておらず、ただ行けるというだけの場所になります。
なおこの「気球」を使用して上空マップに行けるエリアは、当初は「サンスルリア」のみの予定です。ほかのエリアでは上空マップに行くことはできませんが、街中を「気球」に乗ったまま、低空飛行で移動することが可能ですよ。
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▲サンスルリア地方にある2つの都市「カンタパルス」(左)と「首都サンスル」(右)。この地域で「気球」を使うと上空マップに行ける |
――「サンスルリア」地域には「精霊の森」と「岩石高原」という2つのフィールドが用意されますが、特に「精霊の森」にある巨大な“木”が目を引きました。この“木”に関する何かしらのコンテンツの構想はありますか?★イ・スンボ氏(以下、イ氏):
例えば、この木にまつわるクエストなどですね。木の由来について説明が行われたり、この木を破壊しようと襲いかかって来るモンスターを倒し、木を守り抜く…といった内容を現在のところ考えています。
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▲フィールド「精霊の森」にそびえ立っている巨大な木。葉っぱが淡い青色の光を放っており、非常に幻想的だ |
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▲サンスルリアにあるフィールドのひとつ「精霊の森」 |
▲サンスルリアにあるフィールドのひとつ「岩石高原」 |
――『テイルズウィーバー』の原作「ルーンの子供たち」において、ゲーム内に未実装のストーリーを体験できる「時の寺院」も、多くのプレイヤーが注目するコンテンツだと思います。この「時の寺院」を実装することになった経緯を知りたいのですが。★イ氏:
原作「ルーンの子供たち」のストーリーを、もっと効果的にプレイヤーの皆さんに伝えられる方法がないかと考えて、この「時の寺院」のようなコンテンツが実装されるに至りました。
★シム氏:
最初に遊ぶことができる「オルリー防衛戦」および「革命の花火」は、原作の中でも特にインパクトが強く、過去に発生した“大きな事件”として触れられているものです。
ちなみに、これらのストーリーを最初に用意した理由については、開発チームがプレイヤーの皆さんに「ぜひ体験させたい!」という強い思いがあったからです。
――なるほど。では、原作「ルーンの子供たち」に関するほかのストーリーが今後「時の寺院」で楽しめる予定はあるでしょうか?★シム氏:
ユーザーから「遊びたい」という強い要望があれば、ぜひ実装を検討したいですね。
――『テイルズウィーバー』のプレイヤーからは、現在どんな要望が一番大きく寄せられていますか?★シム氏:
とにかく、「新しいマップを実装してほしい」という要望が一番ですね。次期アップデートで新マップを実装しようという考えに至ったのには、高レベルプレイヤーへ新たな楽しみを提供したいという目的もありました。
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▲新たに実装される「時の寺院」のマップ |
▲「時の寺院」で楽しめるコンテンツのひとつ「オルリー防衛戦」 |
年内実装予定の新プレイヤーキャラクタ「アナイス」の詳細は? |
――「サンスルリア」のアップデート以降の予定についても少しお伺いしたいのですが、どのようなコンテンツが検討されていますか?★シム氏:
「サンスルリア」のアップデートが行われた時点では、「カンタパルス」と「首都サンスル」の2つの都市が実装されますが、「首都サンスル」にある王家の神殿には入ることができません。秋頃には、この神殿の内部に入れるようになり、王家にまつわるクエストを楽しめるようになる予定です。
さらに秋頃には新たなチャプターが追加されて物語が進展する予定です。「サンスルリア」のアップデートは、ゲーム内にワールドマップが実装されて以来、初となるアップデートとなります。サンスルリア以外にも「必滅の地」など、未実装のエリアがあるので、空いている場所を1個ずつ実装していくのが今後の目標です。
また、2011年以内に、新たなプレイヤーキャラクタ「アナイス」をゲーム内に登場させることも目標としています。「アナイス」の実装に合わせて、また新たなチャプターも実装する予定ですよ。
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▲年内実装予定の新キャラクタ「アナイス」のイラスト |
――「アナイス」について詳しく聞かせてください。見た目は可愛らしい少女で、実は“二重人格”という設定がかなりユニークなので、日本のプレイヤーからもかなり人気を集めそうですが…。★ヨ氏:
攻撃モーションについてはまだ決定されていませんが、原作「ルーンの子供たち」のキャラクタ設定をゲーム内にも採用する予定です。例えば「手先が器用」だとか、「甘いものが好き」だとか、「クマのぬいぐるみが好き」だとか…。
もうひとつの性格「アナベル」に変化すると急に冷たくなるという設定なので、人格の変化に応じて攻撃モーションや攻撃方法も違うものに変える、という表現の仕方もアリかもしれませんね。
――例えば、「アナベル」に性格が変わると、クマのぬいぐるみをモンスターに投げつけて攻撃する…といったところでしょうか(笑)?★ヨ氏:
それは素晴らしいアイディアだと思います(笑)。
――設定イラストを見ると、“魔法のステッキ”のようなアイテムを持っているようですが、このステッキを使って攻撃するのでしょうか。★ヨ氏:
アナイスは「召喚術師」という設定が最初のコンセプトにありました。例えば、巨大なクマのぬいぐるみを召喚して戦う、といった攻撃が考えられます。既存の魔法使いタイプのキャラクタ(「ティチエル」「クロエ」)とはすこし違う攻撃方法になると思います。
――「サンスルリア」にまつわるアップデートの中で、特にプレイヤーに注目してほしいというコンテンツはどの部分でしょうか?また、新コンテンツの攻略のポイントなどがあれば教えてください。★シム氏:
マップやフィールド、ダンジョン、クエストなどのメインコンテンツにももちろん注目してほしいですが、新たな「ライセンススキル」および新規装備部位の「アーティファクト」にも注目してほしいです。これらを新クエストなどの攻略に役立ててほしいです。
★イ氏:
何かひとつ、というよりも、実装されるコンテンツ全体を楽しんでほしいと考えています。
ちなみに、「時の寺院」における「革命の花火」についてですが、途中のステージを高ランクでクリアすれば味方NPCの「革命軍」たちの士気が上がってパワーアップします。これを利用するのがお勧めです。
★ヨ氏:
「サンスルリア」に関するアップデートとあわせて、既存のレベルよりも高いレベルの武器が新たに実装される予定です。新規フィールドもあわせて楽しんでください。
新たなライセンススキル「アーティファクト」で新装備「アーティファクト」を作り出して、さらにキャラクタをパワーアップさせてください。
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▲レベル6「ライセンススキル」のアイコン |
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▲「アーティファクト装備」のアイコン |
――最後に、「サンスルリア」のアップデートを心待ちにしている日本のプレイヤーに向けて、メッセージをお願いします。
★シム氏:
今回のアップデートは、既存のコンテンツを一新させるため、かなり大きな規模のものになりました。たくさんプレイしてください。
★イ氏:
7月のアップデートを楽しみにして下さい。コンテンツが実装されたら、楽しんでもらえれば幸いです。
★ヨ氏:
今回はアップデートの準備をするにあたって、かなり苦労を重ねました。我々が苦労した分だけ、プレイヤーの皆さんに楽しんでもらえたら嬉しく思います。
――ありがとうございました。
(ジーパラドットコム編集部)
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